たとえこれが、何かの罠だったとしても。
俺は、より一層自分を疎ましく思った。

あんなやつの血が流れているなんて、信じたくもない…。

好きな女の大切な人を奪ったのは、俺の父親。

そんなことが、あってたまるか…。

苦しさに、心臓が張り裂けそうになる。

でも、今は楓を助けることが最優先だ。

……頼む楓、無事でいてくれ!!
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