たとえこれが、何かの罠だったとしても。
「楓。お母さんも柳も、楓が笑顔でいてくれればそれでいいの。離れていても、私たちの心は繋がっているわ」
お母さん…、お兄ちゃん…。
「私、戻るね。ありがとう!」
声の方へと、私は走り出すー。
お母さん…、お兄ちゃん…。
「私、戻るね。ありがとう!」
声の方へと、私は走り出すー。