たとえこれが、何かの罠だったとしても。

19.みんなでお出かけ!

「みんな、お待たせ!」

「よし、行くか!」

今日は5人で、遊園地に遊びに来ている。

伊吹さんの運転で、連れてきてもらったのだ。

「小さい頃に来た以来だよな」

「ほんとね」

「まず何する!?楽しみー!」

「あんまりはしゃぎすぎるなよ?楓はドジだからな、怪我でもしたら大変だ」

「ちょ、酷い!伊吹の意地悪…」

「でも、そんな俺が好きなのは誰だっけ?」

ニヤニヤした顔でそう聞いてくる伊吹さん。

でも、そんな表情さえもカッコイイ。

……なんて、私伊吹さんにベタ惚れだ。

「そういえば、いつの間に名前呼びに?」

「ああ、それは…」

昨日の夜の出来事を思い返して、顔が熱くなるのを感じる。
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