たとえこれが、何かの罠だったとしても。
「カフェ行きたい!チュロスとアイスクリーム!」

「言うと思った。じゃあ行こうか」

櫂と胡桃を先頭に、私たちは歩みを進める。

「櫂と胡桃って、もうエッチしたの?」

「は、はあ!?何言って…」

「楓がそんな話するなんて…。伊吹さんと何かあった?」

伊吹と鋼はまた何か言いあっている。

それを横目に話し始める。

「実はね…。伊吹、私にキスまでしかしてくれないの。キスも好きだしドキドキする。でも…」

その先、もっと伊吹を知りたいんだ。

「私に魅力がないから、伊吹は手を出してくれないのかなって…」
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