たとえこれが、何かの罠だったとしても。
「いや〜、俺はそんなこと言った覚え、ないですけど」

「こいつ…!」

「ちょっと2人とも!もう帰るよ!?」

俺たちが口論している間に、みんな食べ終わっていたらしい。

ふと楓をみると、頬に何かついている。

「楓、ついてる」

ぺろっと口に入れてみると、それはバニラアイスだった。

どうやら、さっきまで楓が食べていたパフェのアイスのようだ。

楓を見ると、真っ赤になって頬をおさえている。

「かわいい」

すると、横から鋼が楓の頬をハンカチで拭き始めた。

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