たとえこれが、何かの罠だったとしても。
「え、なに?」

「楓は人打ち所がないって話」

「そんなことないよ!私、勉強もそこまで得意じゃないし、運動も好きなだけだし!なにより地味だからね」

「何言ってるのよ、まったく…」

なぜか呆れだした胡桃。

鋼と櫂、さらには伊吹さんまで。

「どれも矛盾してるけど、地味っていうのは有り得ない」

「ほんとそれ」

「無自覚だからな…」

みんなして、私の地味に反応するんだから…。

「悪かったね!私は超絶地味な女だよ!」
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