たとえこれが、何かの罠だったとしても。
もう、失礼しちゃう!

そうこうしているうちに、あっという間に学校へ着いた。

洋風レトロな校舎に、広いグラウンド。

制服も可愛くて大人気。

しかも、県で一・二を争う進学校。

この学校に子供を通わせたい親も多いらしい。

「ねえねえ。今日の放課後、どっか行こうよ!」

「いいなそれ。今日は部活も休みだし!」

みんなで盛り上がっていると…。

「待て、それ、いつものことなのか?」

伊吹さんが、なぜか訝しげに聞いてくる。
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