たとえこれが、何かの罠だったとしても。
「楓お嬢様?早く出掛けましょうよ。私も楽しみにしてたんです」

急に執事モードになった伊吹さん。

耳元で囁かれる低音ボイスの色気に、何も考えられなくなる……。

「早くお店に行きたいわ。甘いもの食べたい…」

「そうだな。早く行こうぜ!」

櫂に引っ張られ、私たちはお店へと急いだのだった。


「はあ…。やっと入れたね」

「まさかここまで並ぶとはな」

人気のカフェだけあって、1時間待ちだった。

でも、それだけ人気ってことだよね!

スイーツのお味が気になるよ〜。
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