たとえこれが、何かの罠だったとしても。
そして、俺たち3人の前でこう言ったんだ。

「明日、おまえたちも会社に来てくれ」

そのまま、何も言わずに自室に引きこもった。

何か、嫌な予感がしたー。

「結局、一緒にご飯食べられなかったわね。プレゼントも……」

「母さん、明日はできるよ!あとでプレゼントも渡そう?」

涼が母さんを励まし、少し元気を取り戻したようだった。

翌日。親父に連れられ、俺たちは会社に行った。

「もう少し待っててくれ」

兄貴も、何か嫌な予感がするのだろう。

俺たちは目配せをして、立ち上がろうとしたときー。
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