たとえこれが、何かの罠だったとしても。
プログラムは着々と進んでいき、午前最後のプログラムが始まる。

この競技は、なぜか女子だけで踊る伝統。

去年もやったけど、大盛り上がりだった。

曲が始まり、練習通りに動く。

リズムに合わせて、会場からは手拍子が。

そして、終わる頃には拍手喝采だった。

ご飯休憩になり、胡桃達と4人でお父さんたちのところへ向かう。



「お疲れ、楓!」

「楓お嬢様、大活躍でしたね」

「だ、大活躍なんてそんな」

今朝早起きして作ったお弁当を広げる。
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