総長様は可愛い義妹に永遠の愛を捧ぐ
せっかくの外を満喫しなきゃ!と、目の前のブランコに向かって一目散に駆け出した。
久音くん、私が遊べるようにこのブランコ設置してくれたのかな?
なんて、そんな訳ないか。
「久音くん!これ乗っていい!?」
ブランコの鎖に手を伸ばした時。
「触るな!」
「えっ?」
空気がピリッ、と張り詰める。
怒鳴り声、にも似たようなその静止に私は、急いで伸ばしかけた手を引っ込めた。
「ダメなの?」
振り返り、久音くんを見つめる。
「……それは、ほら。もう結構古いやつだから、危ないんだよ。沙奈が怪我でもしたら大変だろ?」
「そう、なんだ」
残念……
「沙奈。こっちに水溜まりあるよ」
「水溜まり?」
すぐに久音くんは何事もないように優しく微笑み、私に手招きした。
ブランコが乗れなかったのはちょっと残念だけど水溜まりの上に何か生き物がいたので意識はだんだんとそっちにつられていった。
「なんかいる…」
ピョン!って水の上を動く小さな生物を目で追う。
「アメンボだよ」
「あめんぼ……」
なんか可愛い名前……
1匹だけかと思いきやもう1匹現れた。
久音くん、私が遊べるようにこのブランコ設置してくれたのかな?
なんて、そんな訳ないか。
「久音くん!これ乗っていい!?」
ブランコの鎖に手を伸ばした時。
「触るな!」
「えっ?」
空気がピリッ、と張り詰める。
怒鳴り声、にも似たようなその静止に私は、急いで伸ばしかけた手を引っ込めた。
「ダメなの?」
振り返り、久音くんを見つめる。
「……それは、ほら。もう結構古いやつだから、危ないんだよ。沙奈が怪我でもしたら大変だろ?」
「そう、なんだ」
残念……
「沙奈。こっちに水溜まりあるよ」
「水溜まり?」
すぐに久音くんは何事もないように優しく微笑み、私に手招きした。
ブランコが乗れなかったのはちょっと残念だけど水溜まりの上に何か生き物がいたので意識はだんだんとそっちにつられていった。
「なんかいる…」
ピョン!って水の上を動く小さな生物を目で追う。
「アメンボだよ」
「あめんぼ……」
なんか可愛い名前……
1匹だけかと思いきやもう1匹現れた。