総長様は可愛い義妹に永遠の愛を捧ぐ
「2匹いる!」
兄弟かなぁ……
「ねぇねぇ、久音くん!この子達に名前付けていい?」
「いいよ」
「じゃあこっちの子がー…」
結局”ぴょんた”と”ぴょんきち”って名付けたんだけど途中からどっちがどっちが分かんなくなっちゃった。
「沙奈。そろそろ帰ろう」
「えっ、もう?」
まだ来たばっかなのに……、と物足りない気がしてしまう。
「帰っておやつでも食べよう?」
「うん……分かった!」
結局ずっとあめんぼ見てただけだったけど、ずっと不思議な動きしてたから見ていて飽きなかった。
「あ、沙奈。僕ちょっと電話してくる」
「うん!」
ちょうど帰ろうと、手を繋ぎかけた時。
久音くんのスマホに誰かから電話があったみたいで、誰かと話し出してしまった。
きっとお仕事忙しいのにここ連れてきてくれたんだ…
いつも久音くんは私のわがままをなんだかんだ言って聞いてくれる優しいお兄ちゃん。
ちょっとでも、2人で外出れて良かった。
またお願いしたらここ、連れてきてくれるかな。
その時はあのあめんぼ、まだいるかな……。
青空を見上げながら、そんなことをボー、と考えていた時だった。
「…まほちゃんっ!!!!」
突然空気を裂くように聞こえたその声にびっくりして、思わず肩を揺らす。
声のした方に視線を向けるとフェンスの向こう。
そこに、私を見つめる金色の髪の男の人がいた。
兄弟かなぁ……
「ねぇねぇ、久音くん!この子達に名前付けていい?」
「いいよ」
「じゃあこっちの子がー…」
結局”ぴょんた”と”ぴょんきち”って名付けたんだけど途中からどっちがどっちが分かんなくなっちゃった。
「沙奈。そろそろ帰ろう」
「えっ、もう?」
まだ来たばっかなのに……、と物足りない気がしてしまう。
「帰っておやつでも食べよう?」
「うん……分かった!」
結局ずっとあめんぼ見てただけだったけど、ずっと不思議な動きしてたから見ていて飽きなかった。
「あ、沙奈。僕ちょっと電話してくる」
「うん!」
ちょうど帰ろうと、手を繋ぎかけた時。
久音くんのスマホに誰かから電話があったみたいで、誰かと話し出してしまった。
きっとお仕事忙しいのにここ連れてきてくれたんだ…
いつも久音くんは私のわがままをなんだかんだ言って聞いてくれる優しいお兄ちゃん。
ちょっとでも、2人で外出れて良かった。
またお願いしたらここ、連れてきてくれるかな。
その時はあのあめんぼ、まだいるかな……。
青空を見上げながら、そんなことをボー、と考えていた時だった。
「…まほちゃんっ!!!!」
突然空気を裂くように聞こえたその声にびっくりして、思わず肩を揺らす。
声のした方に視線を向けるとフェンスの向こう。
そこに、私を見つめる金色の髪の男の人がいた。