総長様は可愛い義妹に永遠の愛を捧ぐ
「記憶って…。まさか久音の奴…」
「まだ憶測の段階だけどな」
三波の手元に視線を移すと、【財前さな】という文字が入力されていた。
検索ボタンを押すと三波は顔を顰め、ヒットしたその記述を読み上げた。
「”財前沙奈”。これ多分久音の妹だ」
「妹…?」
「あぁ…これ」
画面に表示されたのは、真っ赤なランドセルを背負った華奢な女の子。
カメラ目線で、ピースしていた。
「この子が、沙奈って子なのか?」
「多分な。でも…」
続いて表示されたのは、新聞記事だった。
そこに広がる小さな文字に視線を貼り付けた。
「誘拐事件…?」
*
✧
꙳
「どうする? 響」
「……決まってんだろ」
一択しかねぇ……。
「狂乱火を、襲撃する─────」
どんな事情があったにしろ、知ったこっちゃねぇ。
このまま引いてたまるかよ……
まほは……、
俺のもんだ。
絶対諦めない。
何がなんでも…
……奪い返す。
「まだ憶測の段階だけどな」
三波の手元に視線を移すと、【財前さな】という文字が入力されていた。
検索ボタンを押すと三波は顔を顰め、ヒットしたその記述を読み上げた。
「”財前沙奈”。これ多分久音の妹だ」
「妹…?」
「あぁ…これ」
画面に表示されたのは、真っ赤なランドセルを背負った華奢な女の子。
カメラ目線で、ピースしていた。
「この子が、沙奈って子なのか?」
「多分な。でも…」
続いて表示されたのは、新聞記事だった。
そこに広がる小さな文字に視線を貼り付けた。
「誘拐事件…?」
*
✧
꙳
「どうする? 響」
「……決まってんだろ」
一択しかねぇ……。
「狂乱火を、襲撃する─────」
どんな事情があったにしろ、知ったこっちゃねぇ。
このまま引いてたまるかよ……
まほは……、
俺のもんだ。
絶対諦めない。
何がなんでも…
……奪い返す。