総長様は可愛い義妹に永遠の愛を​​捧ぐ
暗くてよく見えなかったので軽くこたつを捲って紙に光を当てると文字が読めた。

「俺はまほを愛し続けます……って何言わせてんだよ」

「てへへ…っ」

「あー、もう言ってやったんだから出るからな」

「あっ、待って……っ」

「うっ…」

出ようと身をよじった瞬間さらにピト!と引っ付いてきた。

引っ付いてない箇所なんかない、ってぐらい。

また腰に手を回され、羽交い締めにされる。

せま…

てか身動き出来ねー。

ちょっとでも動くと背中に机の脚がゴツゴツと当たって、痛かった。

「おい、離れろ」

「やだ」

あー!…ったく、もー…

「おい…まほ」

「出る時は私にキスするの」

なんてルール作ってんだよ……

「ん」

胸の中には顔を上げて目をつぶり、これみよがしに唇を尖らせるまほがいた。

でも唇が触れる直前。

「……」

俺は眠気に勝てず、目を閉じた。
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