総長様は可愛い義妹に永遠の愛を捧ぐ
***
「私も着いてく…!」
「だめ」
「行く!」
「だめ!!!」
さらに強く怒鳴るとまほの肩をビクッ!と上がり、縮こまった。
このやっさしい兄ちゃんが昼飯食わしてやったっていうのに。
出掛けるから家で待ってろよ、って言った途端このザマだ。
「ふぇっ…、うっ……うぅ…っ」
「あー、また泣くのかよ。…もう」
「うわぁあああああああああああああん…っ」
「泣いてもだめ!!お前は絶対くるな!家で留守番!分かったな!?」
「……はい」
強引に言い聞かせて、俺は倉庫に向かった。
***
「おー、響。やっと来た。ん? 何その花」
花…?
三波の視線を辿ると俺の胸元になんとも可愛らしいピンクの花のコサージュが付けられていることに気付く。
あっ!あいつ!いつの間に…!
それは入学式中ずっとまほの胸元に付いていたものだった。
入学式の帰りに「疲れた、抱っこして」って言われて抱き上げた時にでも、付けやがったんだろう。
ほんと油断も隙もねぇ!
「なんでもねぇよ」
中学の入学式行ってたなんて口が裂けても言えねぇ。
「私も着いてく…!」
「だめ」
「行く!」
「だめ!!!」
さらに強く怒鳴るとまほの肩をビクッ!と上がり、縮こまった。
このやっさしい兄ちゃんが昼飯食わしてやったっていうのに。
出掛けるから家で待ってろよ、って言った途端このザマだ。
「ふぇっ…、うっ……うぅ…っ」
「あー、また泣くのかよ。…もう」
「うわぁあああああああああああああん…っ」
「泣いてもだめ!!お前は絶対くるな!家で留守番!分かったな!?」
「……はい」
強引に言い聞かせて、俺は倉庫に向かった。
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「おー、響。やっと来た。ん? 何その花」
花…?
三波の視線を辿ると俺の胸元になんとも可愛らしいピンクの花のコサージュが付けられていることに気付く。
あっ!あいつ!いつの間に…!
それは入学式中ずっとまほの胸元に付いていたものだった。
入学式の帰りに「疲れた、抱っこして」って言われて抱き上げた時にでも、付けやがったんだろう。
ほんと油断も隙もねぇ!
「なんでもねぇよ」
中学の入学式行ってたなんて口が裂けても言えねぇ。