総長様は可愛い義妹に永遠の愛を捧ぐ
「…………ずっと一緒だもん」
言い聞かせるように……。
つい、そんな言葉が零れ落ちてしまった。
「ん? なんか言ったか?」
「ううんっ、勝手に家出てごめんね」
ひょいっ、と抱き上げられて、トントン、とお兄ちゃんが歩く足音が聞こえてくる。
お兄ちゃんは私が家出たことに怒らなかった。
「ほんとだよ…、ったく」
ため息混じりに。そう言われただけだった。
呆れられちゃった、かな……。
ねぇ。
お兄ちゃん。
私、これからもずっと……
お兄ちゃんちにいていいんだよね?
私また…
ひとりぼっちに…、ならない、よね?
「まほ……ちょっと苦しいんだけど」
「んっ」
気が付いたらお兄ちゃんの首をめちゃくちゃ絞めてて慌てて腕の力を緩めた。
***
「ここ座ってろ」
「うん」
家に帰ってお兄ちゃんに促されるまま、ソファに座ると、冷蔵庫から保冷剤を取り出して来てくれた。
「ちょっと触るな?」
「ぃっ……」
頭を後ろを優しく撫でられただけだけどズキッ、とした痛みが走った。
「あ、たんこぶになってる」
言い聞かせるように……。
つい、そんな言葉が零れ落ちてしまった。
「ん? なんか言ったか?」
「ううんっ、勝手に家出てごめんね」
ひょいっ、と抱き上げられて、トントン、とお兄ちゃんが歩く足音が聞こえてくる。
お兄ちゃんは私が家出たことに怒らなかった。
「ほんとだよ…、ったく」
ため息混じりに。そう言われただけだった。
呆れられちゃった、かな……。
ねぇ。
お兄ちゃん。
私、これからもずっと……
お兄ちゃんちにいていいんだよね?
私また…
ひとりぼっちに…、ならない、よね?
「まほ……ちょっと苦しいんだけど」
「んっ」
気が付いたらお兄ちゃんの首をめちゃくちゃ絞めてて慌てて腕の力を緩めた。
***
「ここ座ってろ」
「うん」
家に帰ってお兄ちゃんに促されるまま、ソファに座ると、冷蔵庫から保冷剤を取り出して来てくれた。
「ちょっと触るな?」
「ぃっ……」
頭を後ろを優しく撫でられただけだけどズキッ、とした痛みが走った。
「あ、たんこぶになってる」