総長様は可愛い義妹に永遠の愛を​​捧ぐ
「え……」

「だからつい……、あんなこと言っちゃったの…」

「そう、だったんだ……」

ーーいつ捨てられてもおかしくないよ〜

信用してた人にある日、突然裏切られた。

だから、家族だと思ってた人に‪”‬‬捨てられる‪”‬ってことにきあらちゃんは人一倍敏感になってしまったらしい。

意地悪というより、嫉妬とか、そういう色々な感情を持っていたのかもしれない。

ーー私たちはそうして、仲直りをした。

でも仲直りした瞬間。

「ねぇねぇ!!まほちゃんのお兄さんすっごいかっこいいね!!」

「へっ…?」

どうやらきあらちゃんは、授業参観でお兄ちゃんに話し掛けられ、その時に一目惚れ? したらしかった。

そうして、今に至る​───────…


「ねぇねぇ!まほちゃん!今日の放課後、まほちゃんちで遊ぼ!」

「えっ? 私の家、で……?」

「うん!」

お兄ちゃんに会えるかも、という下心が見え見えだ。

「ねぇねぇ、きあらちゃん一応言っておくけどお兄ちゃんと、結婚するのは私だからね?」

「えー? 結婚の約束ちゃんとしてるの?」

不服そうにそう聞かれ、私は腰に手を当て自信満々に頷いた。

「してます!」
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