総長様は可愛い義妹に永遠の愛を​​捧ぐ
今まで何回もお兄ちゃんに申し込んだ結婚。

何回も断られてきたけど、あの日…

ーーお兄ちゃん。大きくなったら結婚してっ

ーーいいよ

初めていいよ、と言ってくれた。

「うへへっ…、へへっ…」

くたくたくまさんも私にくれたし。

きっとお兄ちゃん、私のことが可愛くて可愛くて、たまらないんだろうなぁ。

無意識のうちに頬が緩んでいく。

「まほちゃん。ほっぺた、デロデロになってるよ」

指摘されて、初めて我に返る。

危ない危ない…

慌ててキュ!と口角を引き締めた。

「とっ、とにかく!!お兄ちゃんは私と結婚します!」

血縁関係がないのがここで役に立った!

義兄との結婚はOKだもんね!!

「うーん。じゃあしょうがないか…。響様は推しとして拝むよ…」

意外にも聞き分けのいいきあらちゃん。

こうして仲良くなってみると、嫌いばっかりじゃなくて好きなところもたくさん見えてきた。

「じゃあ、まほちゃんは、響様に抱かれたことあるんだ〜…、いいなぁ。きっとすっごい男前なんだろうなぁ」

「あっ、うん!毎日抱きしめてる(・・・・・・)よ!」

「・・・」

「ん? 抱きしめてる(・・・・・・)?」
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