総長様は可愛い義妹に永遠の愛を​​捧ぐ
「ん……っ」

俺が部屋のドアを開けた音で起きてしまったらしかった。

寝ぼけ眼で俺の方を見ていた。

「おかゆ、食べれるか?」

「んっん…たべ…るっ、ぜったい…ったべるっ」

絶対てなんだよ…

「ん」

支えながら身体を起こすと、コテンと胸に頭が落ちてきた。

軽く首元を触ると、さっきよりはだいぶマシになったがまだまだ身体は熱かった。

スプーンでおかゆをすくって口まで運ぼうとした時のこと。

まほが小さくポツリと呟いた。

「おにぃ…ちゃ」

「ん?」

「うまれてきてくれて…ありがとっ」

何回言うんだよ…それ。

弱るとこれがまほの口癖になるのか?

「どういたしまして」

そんな感謝されるなんて、母親に伝えてやりたかったな。

もう顔も覚えていない幼少期に死んでしまった母親のことを考え、自然と胸が熱くなった。

「だいすきぃ…ずっと…ずっとだいすきっ。けっこんっ」

「はいはい」

「あたまっ、なでなでしてっ…してっ」

いつにも増して甘えっぱなしだな。

まぁ、病人だしいいか、と思いつつ頭を撫でる。

すると嬉しそうな顔して俺の背中に手を回してきた。

「だいすきっ」
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