総長様は可愛い義妹に永遠の愛を捧ぐ
「いつ行くの?海外」
「ん? 明日だけど」
「明日!? ちょっと…、もっと早く言えよ!?」
「いやー、バタバタしてて忘れてたんだよ」
ほんと急だな…
「まほちゃんと仲良くやれよ?」
「分かってるって」
「寂しくなったら電話してもいいぞ」
「別にいいよ!」
子供扱いされて、癪に触ったので強く言い返した。
***
翌朝の土曜日。
朝早くから、親父は日本を発った。
まほは寂しい、と若干寂しがっていたが出ていく前には仲良さそうにハイタッチしていた。
「ばいばいっ、たかひろさんだいすき!」
まだ熱は下がらず本調子ではないがそんなことを言っていた。
おいおい、だいすきって、なんだよ。
と、正直軽い嫉妬に駆られないこともなかったけれど、これは伏せておく。
相応まほのこと好きなのかな…、俺……。
昔からそれなりに好意を向けられることはあったけど、誰とも特に進展はなかった。
恋とか、そもそもピュアな人間がやることだろ。俺には関係ない。
そんなスタンスで17年間生きて、今に至る。
”好き”とかぶっちゃけよく分かんなかったけど、最近になってようやく分かってきた気がする。
”好き”はおそらく…、
”嫉妬する”ということだ。
「ん? 明日だけど」
「明日!? ちょっと…、もっと早く言えよ!?」
「いやー、バタバタしてて忘れてたんだよ」
ほんと急だな…
「まほちゃんと仲良くやれよ?」
「分かってるって」
「寂しくなったら電話してもいいぞ」
「別にいいよ!」
子供扱いされて、癪に触ったので強く言い返した。
***
翌朝の土曜日。
朝早くから、親父は日本を発った。
まほは寂しい、と若干寂しがっていたが出ていく前には仲良さそうにハイタッチしていた。
「ばいばいっ、たかひろさんだいすき!」
まだ熱は下がらず本調子ではないがそんなことを言っていた。
おいおい、だいすきって、なんだよ。
と、正直軽い嫉妬に駆られないこともなかったけれど、これは伏せておく。
相応まほのこと好きなのかな…、俺……。
昔からそれなりに好意を向けられることはあったけど、誰とも特に進展はなかった。
恋とか、そもそもピュアな人間がやることだろ。俺には関係ない。
そんなスタンスで17年間生きて、今に至る。
”好き”とかぶっちゃけよく分かんなかったけど、最近になってようやく分かってきた気がする。
”好き”はおそらく…、
”嫉妬する”ということだ。