総長様は可愛い義妹に永遠の愛を​​捧ぐ
​「やっぱり響忘れてたな。今日は‪ ”‬Tired Bear‪” の結成記念日じゃん!」

「結成記念日? あー、確かにこんぐらいの時期だったかもな。でもお前今までこんなことしてこなかっただろ。なんだよ急に」

‪”‬Tired Bear‪”‬ を結成してからもう何年か経つが、こんな改めてどうこう言ってきたのは今まで1度たりともやられたことはなかった。

そもそも暇つぶし程度にサラッと結成した族だ。

普段から、三波は祝日で休校の時に平気で学校来る奴だし

『今日祝日だったっけ?学校休みっぽいんだけど』とかいう電話をしてくることは日常茶飯事。

そんな三波が結成日を正確に把握しているなんて、ありえない。

怪しむような視線を三波に送る。

すると

「いやー。久音が今日は結成日ですよね!お祝いしましょう!って言ってきたんだよ」

と言って、腑に落ちた。

やはり、本人はそんなの知ったこっちゃなかったらしい。

「久音が?」
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