総長様は可愛い義妹に永遠の愛を捧ぐ
でも…、
まほのがいつも履いてる靴は無防備に玄関に放られていた。
どこかに…出掛けたわけではなさそうだった。
いや、出掛けたにしても部屋中がこんな荒らされてるなんておかしい。
もう1度探そうと、リビングに向かおうとした時だった。
ぷー
何かを踏んづけてしまったらしくて、呑気な音が静かな部屋にこだました。
「…………」
ーーくたくたくまさんと待ってるねっ
ポタ……と、涙が静かに床に落ちた。
結局。
どれだけ探してもまほの姿はなくて。
まるで神隠しにでもあったかのように。
まほは忽然と姿を消した。
こんな散らかして何やってんだよ……
くたくたくまさんせっかくあげたのに、何ほっぽり出してんだよ……
なんて文句をぶつけることはなく、
その日から、どれだけ待っても
まほが家に帰ってくることはなかった───────。
まほのがいつも履いてる靴は無防備に玄関に放られていた。
どこかに…出掛けたわけではなさそうだった。
いや、出掛けたにしても部屋中がこんな荒らされてるなんておかしい。
もう1度探そうと、リビングに向かおうとした時だった。
ぷー
何かを踏んづけてしまったらしくて、呑気な音が静かな部屋にこだました。
「…………」
ーーくたくたくまさんと待ってるねっ
ポタ……と、涙が静かに床に落ちた。
結局。
どれだけ探してもまほの姿はなくて。
まるで神隠しにでもあったかのように。
まほは忽然と姿を消した。
こんな散らかして何やってんだよ……
くたくたくまさんせっかくあげたのに、何ほっぽり出してんだよ……
なんて文句をぶつけることはなく、
その日から、どれだけ待っても
まほが家に帰ってくることはなかった───────。