猫神獣ののんびり旅
国の中心なら、美味しいご飯も……たくさんの本だってあるはず…!

なら……行くしかないよね!


「お、おう……地図ならそれを使えよ。帝都までの道のりは、それ見りゃわかる」

「うん、わかった! ありがと、ギルマス!」

「あぁ、気を付けて行けよ」

「うん、じゃあ……行ってきます! 転移(てんい)


私はこう唱えて、目を閉じてギルマスの部屋を出た。

……ギルマスって、見かけによらず、優しいな……。

こう思いながら目を開けると、町に来る前の森にいた。

ここならルプスを出してもいいよね…?

私はそう思ったので、念話でルプスに話しかけた。


『ルプス~、ここなら出てもいいよ! ……たぶん』

『そうか』


ルプスはこう言って、影から出てきた。

あいかわらず、かっこいいなぁ~。

私も……かっこよくなれるかな?
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