❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛 第二部六年後再会
ひとみは俯いていた。

「俺一人ならなんとかなるが、ひとみと一緒だと、出来ないこともある、
はっきり言わせてもらうと、足手纏いなんだ」

力也は一度もひとみと目を合わせなかった。

顔を背けて、嘘を言っていることが感じられた。

(そこまで私は力也さんを追い詰めてしまったんだ)

「お前と籍も抜く、山城と結婚しろ」

「力也さん」

「あいつに守ってもらうんだ」

力也は寝室に入って行った。

(私を守るためにわざとあんな言い方をしてるんだ)

力也の気持ちはわかっていた。

でも、力也のプライドを傷つけたことは紛れもない事実である。

ひとみは力也の言うことに従うしかなかった。

次の日の朝、力也は仕事に行く前に、ひとみに伝えた。

「ひとみ、これにサインして、今日中に荷物をまとめて山城のもとに行くんだ、
俺からあいつに迎えにきてくれるように頼んでおく、いいな、一人で行動するな」

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