❤️お前に惚れた～極道の一途すぎる愛 第二部六年後再会

「はい」

ひとみは涙が頬を伝わった。

「ひとみ、泣くな、俺が情けないために引き起こしたことだ」

「そんなことありません、私が力也さんを傷つけたから」

力也はひとみを引き寄せ抱きしめた。
「悪かったな、俺の勝手な思いでお前を振り回した、山城のように極道を捨てることも出来ない、お前を守ってやることも出来ない、どうしようもない男だ」
「力也さん、私があなたの側にいることは出来ないんでしょうか」

「出来ない、いや、もうお前を側に置くことに疲れたんだ、俺を開放してくれ」

力也はひとみから、身体を離し、背中を向けた。

力也は仕事に向かった。

しばらくして、山城から連絡が入った。

「くるみ、我妻から連絡もらった、どう言うことなんだ、とりあえずマンションに向かう」

山城はひとみのもとに到着した。

部屋に入ると、リビングのテーブルにはサイン済みの離婚届があった。