❤️お前に惚れた～極道の一途すぎる愛　第二部六年後再会
「えっ」

「ひとみを守れねえ我妻力也と一緒にいるより、極道の世界からキッパリ
足をあらって、弁護士として真っ当な生活しているあいつと一緒の方が、
ひとみにとって幸せだろう」
「姐さんは承諾したんっすか」

「承諾したから離婚届にサインしたんだろうが」

「会長、心にもないこと言って、姐さんに無理矢理サインさせたんじゃないっすか」

力也は黙っていた。

「姐さんに酷いことさせたって言いますけど、そこまでしても会長を助けたかったんだと思いやす、姐さんはいつも会長のことばかり気にしてやす」

力也はあの時のことを思い返していた。

ひとみが媚薬の効果だとしても、見知らぬ男、しかも極道だ。

その男に跨り、肌を見せた。

恥ずかしい思いをさせてしまった。

しかも、銃など握ったことなどないはずだ。

それなのに、全て俺を助けるためだったのか。

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