❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛 第二部六年後再会
山城が病院からひとみを連れ去ろうとした時、どうしてついて行ったんだろう。

力也を愛していたのに、どうして……

ひとみの胸は張り裂けそうだった。

ずっと日々の忙しさに追われて、思い出すこともなかった。

(山城さんに求められると、拒めない、それって、同情だったの?それとも愛情?)

ひとみの身体と心がバラバラで、あの時、身体は山城を求めていた。

ダメとわかっているのに、山城に抱かれると、身体が満たされた。

身体が熱く、ジンジンしてきた。

力也は日々忙しく、力斗と寝ているひとみを抱くことが少なくなっていた。

いや、力也は我慢していた。

ひとみの疲れを思い、抱きたい気持ちを閉じ込めていた。

ひとみはそんな力也の気持ちに気づかなかった。

この日、力斗はテツが相手をしてくれていた。

ひとみは今のうちに買い物しようと出かけた。

「くるみ」

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