❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛 第二部六年後再会
ひとみをくるみと呼び止めるのは山城だけだ。

ひとみが振り向くと、そこには山城が立っていた。

「山城さん」

黒のスーツに身を包み、すらっとした立ち姿はとても極道には見えない。

山城はゆっくりひとみに近づいてきた。

「一人か、チビはどうしたんだ」

「確か力斗だっけ?」

ひとみは驚きを隠せなかった。

「なんで知ってるんですか」

山城は口角をあげて、ニヤリと笑った。

「力斗は今日もテツと一緒か」

「テツですか、情報元は」

「そう怖い顔するな」

ひとみは顔を手で押さえて、恥ずかしがった。

「お前はいつまでも可愛いな」

山城の言葉に心臓がうるさく鳴った。

ひとみは山城の胸に光ってるバッチを見つけた。

「あのう、そのバッチ、弁護士バッチですよね」

山城は胸のバッチに手を当てた。

「ああ、俺、弁護士になったんだ」

ひとみは驚きの表情を見せた。

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