❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛 第二部六年後再会
「何かあったら、相談に乗るぞ、たとえば我妻と離婚したいとか」

山城はじっとひとみを見つめた。

「力斗がいるんです、離婚なんてしません」

ひとみの表情に山城は違和感を覚えた。

「時間あるだろう、俺飯食ってないからちょっと付き合え」

「でも……」

躊躇しているひとみを、構わず引っ張ってその場から移動した。

喫茶店に入り座った。

「もう、山城さん、変わらないですね、強引なんだから」

「このまま、お前を連れ去ることも出来るが、くるか」

ひとみは首を横に振った。

「行きません」

「そうか、そうだよな」

山城はサンドイッチを頬張った。

「いつも、お食事はこんな感じですか」

「そうだな、くるみ、今度作ってくれよ」

ひとみは山城の言葉にドクンと心臓が跳ねた。

「奥様いるんでしょ」

「いねえよ、くるみを愛してるのに、結婚なんかしねえよ」

山城はじっとひとみを見つめた。
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