❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛 第二部六年後再会

(もう、どうしよう)

子育てに頑張ってきたひとみは、ドキッとした言葉を言われたりすることが

ご無沙汰だった。

ひとみの女の部分が顔を覗かせた。

山城はテーブルの上においたひとみの手にそっと触れた。

じっと見つめあった。

(心臓が破裂しそう)

ひとみは慌てて手を引っ込めた。

「さて、お腹も満たされたから、今度は身体を満足させるかな」

山城は会計を済まして、ひとみと喫茶店を後にした。

山城はひとみの腕を、自分の腕に絡めた。

「ダメです、山城さん」

山城はひとみの腕を離そうとしなかった。

「くるみ、捕まえておかないと、どっか行っちまうからな」

「もう、山城さんったら、私、子供じゃありませんよ」

傍目から見たら、まるで恋人同士のようだ。

山城は角を曲がって、ホテルに入ろうとした。

「山城さん、ダメですよ」

「俺に恥をかかせるな」

< 6 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop