雨降る夜に君を想う
2回目の雨降る夜に
私達は終電に遅れないように急足で駅の改札へと向かう。
「えっ!」
まさかの事態が起こった。なんと人身事故で電車が止まっていた。多分今日はもう電車は動かないだろう。近くに地下鉄の駅もあるけど、今から向かったら多分終電には間に合わない。
「タクシーで帰るか!」
そう言って蓮くんと改札を後にする。
外はものすごく寒かった。コートに手を突っ込むけど、それでも手は氷のように冷たい。
「何かあったかいもの買ってくるからちょっとまってて!」
蓮くんは、近くにあったコンビニに走って行った。
ポツ、ポツ、、、
蓮くんを待っていると、突然雨が降ってきた。また雨かぁ。梅雨の時期でもないのに、なんか蓮くんといる時は良く雨が
降る気がする。
「お待たせ」
蓮くんが帰ってきた時には、土砂降りの大雨に変わっていた。蓮くんはびっくりしたように空を見上げる。これ止みそうにないな。蓮くんがポツリと言う。
「なんか蓮くんといる時いっつも雨な気がする。」
私が笑ってそう言うと、
「俺雨男なんだよね〜、昔から楽しみにすればするほど、大雨が降る。遠足も修学旅行もいつも雨だった。」
「え〜そうなんだ!私これまで遠足も修学旅行も楽しみにしてた日はいつも晴れだった!私は多分晴れ女だ!」
そう言うと、
「自分の事晴れ女って言う女良くいるよね〜」
って2人で笑った。
わたし達はポケットに、蓮くんが買ってきてくれたホットレモンと手を突っ込んで、タクシー乗り場まで向かう。
すっごい行列、、、まるでテーマパークのアトラクションに並ぶ列のよう。しかも、みんな屋根のない雨の中並んでいる。蓮くんが見に行ってくれたけど、もうコンビニに傘は売ってなかった。
「俺並ぶから怜さんはあの屋根の所で座ってて」
そう言ってくれたけど、
「流石に蓮くんだけに並ばせておくのは悪いよ。一緒に並ぼう。雨の中待つのもきっとこの前みたいに楽しいよ!」
「怜さんってほんと、大人なのか子供なのかわかんない。」
そう言って笑ってくれたけど、私は言ってから、あの夜のことを楽しいって言ってしまった事を後悔した。
それから20分経った頃、私たちの番まであと4組目の所まで来ていたのに、タクシーが1台も来なくなった。蓮くんがタクシー会社に電話したり、私もアプリでタクシー状況を見てみたけど、全くタクシーが来る様子はなかった。そりゃ突然のこの雨だもん。みんなタクシー乗るよね、、、そう思っていたら、くしゃみが止まらなくなって、急に寒気がしてきた。
ふと目の前に時間貸しもしているホテルを見つけた。シャワー浴びたいな。そう思ってると、まるで私の心を読んだかのように、
「アプリでタクシー手配しておいて、来るまでシャワー浴びてあそこで休む?」
そう言った。
私は寒すぎて、何も考えずに
「そうしよっか!この寒い冬の夜に雨に打たれるのも楽しいって私バカみたいだね、本当にごめん。」
そう言うと、
「いやそんな事ないよ、傘売ってないししょうがなかったよ!」
そう言って私たちは自分たちの今の状況に笑いが止まらなくなり、大爆笑しながら、雨の中を走った。
私はなぜこの時にホテルに行く事を断らなかったんだろう。なぜ、雨の中2人でタクシーを待つ選択をしたのだろう。なぜ、朝まで空いているお店を探して始発を待たなかったんだろう。
今思いかえせばそんな事を思うけれど、この時の私はそんな事全く頭になかった。
順番にシャワーを浴びた私たちは、ホテルのパジャマをきて、ベッドに座っていた。
「タクシー来るまでに服乾くかな。」
私がそう言うと、蓮くんはアプリを確認してくれる。
「う〜ん、でもタクシー近くに1台もいないから、多分乾く気がする。」
そう言ってケータイを閉じた。
「怜さん、ほっぺたになんかついてる。」
そう言って私の頬に蓮さんの手が触れる。
「長いまつ毛〜。」
そう言って蓮くんは子犬のような笑顔で、取ってくれた私のまつ毛を見せてくる。
「取ってくれてありがと、う、、」
そう言い終えるか終えないかの所で蓮くんがキスをしてきた。この前みたいに私の意思を確認する優しいキスではなく、ちょっとだけ強引なキス。
体が熱くなるのがわかる。
ダメだよ、ダメだよ、そう思いながら、その思いと反比例するように、体は蓮くんを受け入れてしまう。
やっとの思いで蓮くんの体を少しだけ押す。
「蓮くん、こんなのダメだよ。」
「わかってる、、、わかってる、、、」
蓮くんは自分に言い聞かせるようにそう言うけど、そのまま私をベッドに押し倒した。
私は、そっと左手の薬指にはめた指輪を取って、ベッドの横のテーブルの上に置いた。指輪を取ったら少しだけ罪が軽くなるような気がした。
自分の心臓の音が大きくなるのがわかって、蓮くんに聞こえないか心配になる。
しかも、こんな事になるとは思わず、使い込んだ下着をつけてきてしまった。
薄暗い部屋の中で、どうか蓮くんにバレませんように、、、。
もっと心配する事があるはずなのに、その時の私には、蓮くんの事しか考えられなかった。
私の唇に蓮くんの柔らかい唇が当たる。そして、2人の舌が絡み合う。蓮くんの舌が、私の口の中に入ってくる。蓮くんの温かい舌に、体が一気に熱くなるのがわかる。こんな気持ち良いキスあるんだ、、、。とろけるようなキスに、私はお酒も飲んでいないのに、お酒を飲んだ時みたいにふわふわしていた。
気づいたら、蓮くんの右手が、私の左胸を優しく揉んでいた。
もう後戻りはできない。でも今日だけ。今だけ。今日が過ぎたら、絶対に蓮くんと距離を取る。最初で最後。そう自分に言い聞かせて、私は全身で蓮くんを感じた。
蓮くんの荒くなっていく息遣いに、私の息遣いも荒くなる。
蓮くんが私のパジャマの下に手を入れる。ブラジャーを下に押しやって、私の胸に直接触れた。はぁ、胸を触られるだけで気持ちいと思ったのは生まれて初めてだった。
「柔らかい。」
そう耳元で囁かれ、恥ずかしくなる。
私の耳にかかる、蓮くんの吐息に、私の体は心地よくゾクゾクした。
蓮くんが、私の耳にキスをする。首にキスをする、そのまま蓮くんの顔は下に降りていき、私の胸にキスをする、、、。
いつの間にか私のパジャマははだけて、体があらわになっていた。
私は恥ずかしくなって足をクロスする。
すると蓮くんは、ダメだよ、と言うように優しく私の左足を持ち上げて少しだけ股を開かせる。
蓮くんの右手は私のパンツにある。恥ずかしいけど触ってもらいたい。そんな思いが交差して、夢の中にいるような感覚だった。
雨の音がかすかに聞こえる静かな部屋の中で、蓮くんが私の胸を吸ったり舐めたりする音が響く。
「蓮くんえっち、、、」
私は声を絞り出して言った。
蓮くんはその言葉に一層息遣いを荒げ、手を私のパンツの中に入れた。多分今までで1番濡れている、、恥ずかしい。でもこんな状況でそうならない方がおかしいよ、、そんな事を考えていたら、
「可愛い。」
蓮くんが言う。
蓮くんが指を動かすたび、パンツの中から、音が聞こえた。
恥ずかしいけど初めての快感に、声が出そうになる。
「っっっっっ。」
声にならない声をあげる。
必死に堪えるけど、吐息の隙間から私の声が漏れる。
「我慢しないで」
蓮くんがそう言うから、もっと声が出そうになる。
「あっっっっっ」
ダメだ、気持ち良過ぎて、我慢できない。
私は起き上がって蓮くんのパジャマを脱がせる。
「蓮くんだけずるい。」
そう言って私は、蓮くんのパンツに手をかけた。パンツの上からでも、蓮くんのソレが大きくなっているのがわかる。
私はパンツの上から優しく触る。蓮くんの息遣いが荒くなっていく。私は蓮くんのパンツを脱がせる。
「おっきい、、、」
思わず声が漏れる。
もうそこからは、あんまりよく覚えていない。私たちは何度も何度もお互いを求め合った。
「怜、、、」
いつもは怜さんって呼んでるのに、今だけ、蓮くんは私の事を怜って呼ぶ。
「蓮くんっ、、、」
わたしは、頭の横で繋いでいる蓮くんの右手をギュッと、強く握った。
私たちは裸のまま、ベッドの上で抱き合って寝ていた。
「雨全然止まないね〜」
私がそう言うと、
「きっと俺の気持ちの方が大きいんだな」
そう言った。
「そんな事ないよ。」
私がそう言うと、
「それならもっと天気良くして〜!」
そう言うので思わず笑ってしまった。
私たちはそんな会話をするけど、絶対に"好き".と言う言葉は口にしなかった。
私はそのまま蓮くんの腕の中で、蓮くんに頭を撫でられながら眠りについた。
「えっ!」
まさかの事態が起こった。なんと人身事故で電車が止まっていた。多分今日はもう電車は動かないだろう。近くに地下鉄の駅もあるけど、今から向かったら多分終電には間に合わない。
「タクシーで帰るか!」
そう言って蓮くんと改札を後にする。
外はものすごく寒かった。コートに手を突っ込むけど、それでも手は氷のように冷たい。
「何かあったかいもの買ってくるからちょっとまってて!」
蓮くんは、近くにあったコンビニに走って行った。
ポツ、ポツ、、、
蓮くんを待っていると、突然雨が降ってきた。また雨かぁ。梅雨の時期でもないのに、なんか蓮くんといる時は良く雨が
降る気がする。
「お待たせ」
蓮くんが帰ってきた時には、土砂降りの大雨に変わっていた。蓮くんはびっくりしたように空を見上げる。これ止みそうにないな。蓮くんがポツリと言う。
「なんか蓮くんといる時いっつも雨な気がする。」
私が笑ってそう言うと、
「俺雨男なんだよね〜、昔から楽しみにすればするほど、大雨が降る。遠足も修学旅行もいつも雨だった。」
「え〜そうなんだ!私これまで遠足も修学旅行も楽しみにしてた日はいつも晴れだった!私は多分晴れ女だ!」
そう言うと、
「自分の事晴れ女って言う女良くいるよね〜」
って2人で笑った。
わたし達はポケットに、蓮くんが買ってきてくれたホットレモンと手を突っ込んで、タクシー乗り場まで向かう。
すっごい行列、、、まるでテーマパークのアトラクションに並ぶ列のよう。しかも、みんな屋根のない雨の中並んでいる。蓮くんが見に行ってくれたけど、もうコンビニに傘は売ってなかった。
「俺並ぶから怜さんはあの屋根の所で座ってて」
そう言ってくれたけど、
「流石に蓮くんだけに並ばせておくのは悪いよ。一緒に並ぼう。雨の中待つのもきっとこの前みたいに楽しいよ!」
「怜さんってほんと、大人なのか子供なのかわかんない。」
そう言って笑ってくれたけど、私は言ってから、あの夜のことを楽しいって言ってしまった事を後悔した。
それから20分経った頃、私たちの番まであと4組目の所まで来ていたのに、タクシーが1台も来なくなった。蓮くんがタクシー会社に電話したり、私もアプリでタクシー状況を見てみたけど、全くタクシーが来る様子はなかった。そりゃ突然のこの雨だもん。みんなタクシー乗るよね、、、そう思っていたら、くしゃみが止まらなくなって、急に寒気がしてきた。
ふと目の前に時間貸しもしているホテルを見つけた。シャワー浴びたいな。そう思ってると、まるで私の心を読んだかのように、
「アプリでタクシー手配しておいて、来るまでシャワー浴びてあそこで休む?」
そう言った。
私は寒すぎて、何も考えずに
「そうしよっか!この寒い冬の夜に雨に打たれるのも楽しいって私バカみたいだね、本当にごめん。」
そう言うと、
「いやそんな事ないよ、傘売ってないししょうがなかったよ!」
そう言って私たちは自分たちの今の状況に笑いが止まらなくなり、大爆笑しながら、雨の中を走った。
私はなぜこの時にホテルに行く事を断らなかったんだろう。なぜ、雨の中2人でタクシーを待つ選択をしたのだろう。なぜ、朝まで空いているお店を探して始発を待たなかったんだろう。
今思いかえせばそんな事を思うけれど、この時の私はそんな事全く頭になかった。
順番にシャワーを浴びた私たちは、ホテルのパジャマをきて、ベッドに座っていた。
「タクシー来るまでに服乾くかな。」
私がそう言うと、蓮くんはアプリを確認してくれる。
「う〜ん、でもタクシー近くに1台もいないから、多分乾く気がする。」
そう言ってケータイを閉じた。
「怜さん、ほっぺたになんかついてる。」
そう言って私の頬に蓮さんの手が触れる。
「長いまつ毛〜。」
そう言って蓮くんは子犬のような笑顔で、取ってくれた私のまつ毛を見せてくる。
「取ってくれてありがと、う、、」
そう言い終えるか終えないかの所で蓮くんがキスをしてきた。この前みたいに私の意思を確認する優しいキスではなく、ちょっとだけ強引なキス。
体が熱くなるのがわかる。
ダメだよ、ダメだよ、そう思いながら、その思いと反比例するように、体は蓮くんを受け入れてしまう。
やっとの思いで蓮くんの体を少しだけ押す。
「蓮くん、こんなのダメだよ。」
「わかってる、、、わかってる、、、」
蓮くんは自分に言い聞かせるようにそう言うけど、そのまま私をベッドに押し倒した。
私は、そっと左手の薬指にはめた指輪を取って、ベッドの横のテーブルの上に置いた。指輪を取ったら少しだけ罪が軽くなるような気がした。
自分の心臓の音が大きくなるのがわかって、蓮くんに聞こえないか心配になる。
しかも、こんな事になるとは思わず、使い込んだ下着をつけてきてしまった。
薄暗い部屋の中で、どうか蓮くんにバレませんように、、、。
もっと心配する事があるはずなのに、その時の私には、蓮くんの事しか考えられなかった。
私の唇に蓮くんの柔らかい唇が当たる。そして、2人の舌が絡み合う。蓮くんの舌が、私の口の中に入ってくる。蓮くんの温かい舌に、体が一気に熱くなるのがわかる。こんな気持ち良いキスあるんだ、、、。とろけるようなキスに、私はお酒も飲んでいないのに、お酒を飲んだ時みたいにふわふわしていた。
気づいたら、蓮くんの右手が、私の左胸を優しく揉んでいた。
もう後戻りはできない。でも今日だけ。今だけ。今日が過ぎたら、絶対に蓮くんと距離を取る。最初で最後。そう自分に言い聞かせて、私は全身で蓮くんを感じた。
蓮くんの荒くなっていく息遣いに、私の息遣いも荒くなる。
蓮くんが私のパジャマの下に手を入れる。ブラジャーを下に押しやって、私の胸に直接触れた。はぁ、胸を触られるだけで気持ちいと思ったのは生まれて初めてだった。
「柔らかい。」
そう耳元で囁かれ、恥ずかしくなる。
私の耳にかかる、蓮くんの吐息に、私の体は心地よくゾクゾクした。
蓮くんが、私の耳にキスをする。首にキスをする、そのまま蓮くんの顔は下に降りていき、私の胸にキスをする、、、。
いつの間にか私のパジャマははだけて、体があらわになっていた。
私は恥ずかしくなって足をクロスする。
すると蓮くんは、ダメだよ、と言うように優しく私の左足を持ち上げて少しだけ股を開かせる。
蓮くんの右手は私のパンツにある。恥ずかしいけど触ってもらいたい。そんな思いが交差して、夢の中にいるような感覚だった。
雨の音がかすかに聞こえる静かな部屋の中で、蓮くんが私の胸を吸ったり舐めたりする音が響く。
「蓮くんえっち、、、」
私は声を絞り出して言った。
蓮くんはその言葉に一層息遣いを荒げ、手を私のパンツの中に入れた。多分今までで1番濡れている、、恥ずかしい。でもこんな状況でそうならない方がおかしいよ、、そんな事を考えていたら、
「可愛い。」
蓮くんが言う。
蓮くんが指を動かすたび、パンツの中から、音が聞こえた。
恥ずかしいけど初めての快感に、声が出そうになる。
「っっっっっ。」
声にならない声をあげる。
必死に堪えるけど、吐息の隙間から私の声が漏れる。
「我慢しないで」
蓮くんがそう言うから、もっと声が出そうになる。
「あっっっっっ」
ダメだ、気持ち良過ぎて、我慢できない。
私は起き上がって蓮くんのパジャマを脱がせる。
「蓮くんだけずるい。」
そう言って私は、蓮くんのパンツに手をかけた。パンツの上からでも、蓮くんのソレが大きくなっているのがわかる。
私はパンツの上から優しく触る。蓮くんの息遣いが荒くなっていく。私は蓮くんのパンツを脱がせる。
「おっきい、、、」
思わず声が漏れる。
もうそこからは、あんまりよく覚えていない。私たちは何度も何度もお互いを求め合った。
「怜、、、」
いつもは怜さんって呼んでるのに、今だけ、蓮くんは私の事を怜って呼ぶ。
「蓮くんっ、、、」
わたしは、頭の横で繋いでいる蓮くんの右手をギュッと、強く握った。
私たちは裸のまま、ベッドの上で抱き合って寝ていた。
「雨全然止まないね〜」
私がそう言うと、
「きっと俺の気持ちの方が大きいんだな」
そう言った。
「そんな事ないよ。」
私がそう言うと、
「それならもっと天気良くして〜!」
そう言うので思わず笑ってしまった。
私たちはそんな会話をするけど、絶対に"好き".と言う言葉は口にしなかった。
私はそのまま蓮くんの腕の中で、蓮くんに頭を撫でられながら眠りについた。