雨降る夜に君を想う
親友への告白
次の日会社に行くと、絵梨奈に1番に言われた。
「怜、昨日泣いたでしょう!どうしたの!」
必死にメイクで隠したけど、さすが絵梨奈。やっぱりバレちゃうよね。
「また韓ドラ見て泣いたの?!」
涙脆い私は、良くドラマを見て泣いている。
「そう、、だよ」
嘘はつきたくないけど、これだけは絵梨奈にも言えないと思って、必死に嘘をつく。
「怜、嘘下手すぎ、その反応は何かあったね。蓮くん?蓮くんとなんかあったでしょ。私に嘘つけると思わないでよ。」
そう強く、図星なことを言われて絵梨奈に本当の事を話すことにした。
「話長くなっちゃうから、今日お昼、2人で外行かない?」
私がそう言うと、
「じゃあお昼終わったらいつものカフェ集合ね、私今から打ち合わせだから」
そう言って、絵梨奈は去って行った。
絵梨奈は怒っているように見えた。そりゃそうだよね、絵里奈が蓮くんの事好きって私は知ってるのに、蓮くんと何かあったって言ってるんだもん。
絵梨奈に申し訳ない気持ちになりながらも、全ての事を忘れるように私はお昼休憩の時間まで仕事に没頭した。
カフェに入ると、絵梨奈はもう席に座っていた。
「打ち合わせちょっと早く終わったけど会社戻るほどの時間はなかったからさ。」
そう言ってメニューを渡してきた。
とても何か食べれる気分にはなれなかった私はオレンジジュースだけ頼んだ。
「絵梨奈、本当にごめん。」
泣きそうになるのを堪えながら全てを包み隠さず話した。
絵梨奈は驚いた様子も見せずに言った。
「わかってたよ。」
え?私はびっくりして絵梨奈を見る。
「私あの打ち合わせの後、怜が蓮くんの事をかっこよくて優しい、って言った時点でわかってた。怜好きなんだなって。恋してる目してたから。」
私が絵梨奈を見てそう思ったように、絵梨奈も私を見てそう思っていたんだ、、、。
「絵梨奈を裏切るような事して本当にごめん。」
「怜が私の好きな人を好きになったのは仕方ないけどさ、私には嘘つかないで本当の事言って欲しかった。だって私は蓮くんが好きって怜にすぐ伝えたよ?」
絵梨奈にそう言われて、何も返せない。その通りだ。
「しかもさ、なんでその事祐介さんに言ったの?それってさ、祐介さんの為に言ったんじゃなくて、自分が全部話して楽になりたかったからじゃないの?それを知った祐介さんは、優しいから口では何て言ったか知らないけど、絶対に悲しんでると思わない?」
そう言われてハッとした。その通りだ。私はずるい女だ。隠し事してたら祐介に悪いって言い訳にして祐介に伝えたけど、本当は自分が話して楽になりたかったからじゃないのか。そう思ったらまた涙が出てきた。
「泣きたいのは怜じゃなくて祐介さんの方だよ。」
そう絵梨奈は言う。
「そうだよね、本当に絵梨奈にも祐介にも悪い事してるって思ってる。でも気づいたら蓮くんの事を考えてて、どうしようもないの、絵梨奈、どうしたらいいかな、、、。」
そう泣きじゃくる私を見て、絵梨奈は私にティッシュを渡す。
「怜がそこまで蓮くんの好きだと思わなかった、怜は怜なりに悩んでたんだよね。」
その絵梨奈の優しい言葉にもっと涙が出てくる。
すると絵里奈が言う。
「私もさ、怜に謝らなきゃいけないことがある。」
え?何だろう。
「だってまず私、怜が蓮くんの事好きなことも、蓮くんも怜の事が好きなことも気づいて、意地悪な事たくさん言っちゃった。蓮くんの前で、わざと怜と祐介さんの話したり、怜は年下興味ないっていったり、クリスマスマーケットでも怜は浮気なんてするような人じゃない、って言ったりさ。本当に大人気ないことした。怜、私もごめんね。」
そう言って絵梨奈も泣き出した。
きっと絵梨奈も、蓮くんを好きな気持ちと、私への気持ち、親友に意地悪してる自分への気持ちとか、色んな気持ちが交差して、悩んでいたんだろうなぁ。
2人で大泣きした。
泣きながら、大の大人が仕事の休憩中にカフェで何してるんだろうねって、2人で笑い合った。
「あとさ、もう一つ報告があってさ、、、悠人君と付き合う事になった!どうなるかはわかんないけど、私の事好きだって言ってくれてるし、いいやつだから付き合ってみる事にした!この前怜と蓮くんを駅に送った帰りにさ、、、」
そう、事の成り行きを全部話してくれた。やっぱり悠人くんは絵梨奈の事が好きだったんだ。
「悠人くんかっこいいし良い人だし面白いし、絵梨奈とあってると思う!」
2人なら続く気がする。そんな気がした。
「悠人くんは絵里奈が蓮くんの事好きだった事は知ってるの?」
そう言うと、
「まさか〜絶対に言えないよ〜!私さ、どれだけ親しい仲でも、言わない方がいいことってあると思うんだよね。相手のために。だから一生言うつもりはない。もう今は蓮くんに気持ちがあるわけじゃないしね!」
そっか、確かにその通りだ。好きな相手の事はどんなことも、その人の全てが知りたいって思っちゃうけど、どれだけ相手の事を好きでも、知らない方がいい事ってある。
私も、蓮くんへの想いは祐介にも誰にも言わないと決めた。
私と絵梨奈は、これは一生2人の秘密だから、2人で墓場まで持って行こうね!そう言って笑い合った。少し元気が出た。
やっぱり絵梨奈は私の親友で大切な人だ。これから絵梨奈に何かあった時は、私が絶対に味方でいて、支えてあげよう。そう心に誓った。
「怜、昨日泣いたでしょう!どうしたの!」
必死にメイクで隠したけど、さすが絵梨奈。やっぱりバレちゃうよね。
「また韓ドラ見て泣いたの?!」
涙脆い私は、良くドラマを見て泣いている。
「そう、、だよ」
嘘はつきたくないけど、これだけは絵梨奈にも言えないと思って、必死に嘘をつく。
「怜、嘘下手すぎ、その反応は何かあったね。蓮くん?蓮くんとなんかあったでしょ。私に嘘つけると思わないでよ。」
そう強く、図星なことを言われて絵梨奈に本当の事を話すことにした。
「話長くなっちゃうから、今日お昼、2人で外行かない?」
私がそう言うと、
「じゃあお昼終わったらいつものカフェ集合ね、私今から打ち合わせだから」
そう言って、絵梨奈は去って行った。
絵梨奈は怒っているように見えた。そりゃそうだよね、絵里奈が蓮くんの事好きって私は知ってるのに、蓮くんと何かあったって言ってるんだもん。
絵梨奈に申し訳ない気持ちになりながらも、全ての事を忘れるように私はお昼休憩の時間まで仕事に没頭した。
カフェに入ると、絵梨奈はもう席に座っていた。
「打ち合わせちょっと早く終わったけど会社戻るほどの時間はなかったからさ。」
そう言ってメニューを渡してきた。
とても何か食べれる気分にはなれなかった私はオレンジジュースだけ頼んだ。
「絵梨奈、本当にごめん。」
泣きそうになるのを堪えながら全てを包み隠さず話した。
絵梨奈は驚いた様子も見せずに言った。
「わかってたよ。」
え?私はびっくりして絵梨奈を見る。
「私あの打ち合わせの後、怜が蓮くんの事をかっこよくて優しい、って言った時点でわかってた。怜好きなんだなって。恋してる目してたから。」
私が絵梨奈を見てそう思ったように、絵梨奈も私を見てそう思っていたんだ、、、。
「絵梨奈を裏切るような事して本当にごめん。」
「怜が私の好きな人を好きになったのは仕方ないけどさ、私には嘘つかないで本当の事言って欲しかった。だって私は蓮くんが好きって怜にすぐ伝えたよ?」
絵梨奈にそう言われて、何も返せない。その通りだ。
「しかもさ、なんでその事祐介さんに言ったの?それってさ、祐介さんの為に言ったんじゃなくて、自分が全部話して楽になりたかったからじゃないの?それを知った祐介さんは、優しいから口では何て言ったか知らないけど、絶対に悲しんでると思わない?」
そう言われてハッとした。その通りだ。私はずるい女だ。隠し事してたら祐介に悪いって言い訳にして祐介に伝えたけど、本当は自分が話して楽になりたかったからじゃないのか。そう思ったらまた涙が出てきた。
「泣きたいのは怜じゃなくて祐介さんの方だよ。」
そう絵梨奈は言う。
「そうだよね、本当に絵梨奈にも祐介にも悪い事してるって思ってる。でも気づいたら蓮くんの事を考えてて、どうしようもないの、絵梨奈、どうしたらいいかな、、、。」
そう泣きじゃくる私を見て、絵梨奈は私にティッシュを渡す。
「怜がそこまで蓮くんの好きだと思わなかった、怜は怜なりに悩んでたんだよね。」
その絵梨奈の優しい言葉にもっと涙が出てくる。
すると絵里奈が言う。
「私もさ、怜に謝らなきゃいけないことがある。」
え?何だろう。
「だってまず私、怜が蓮くんの事好きなことも、蓮くんも怜の事が好きなことも気づいて、意地悪な事たくさん言っちゃった。蓮くんの前で、わざと怜と祐介さんの話したり、怜は年下興味ないっていったり、クリスマスマーケットでも怜は浮気なんてするような人じゃない、って言ったりさ。本当に大人気ないことした。怜、私もごめんね。」
そう言って絵梨奈も泣き出した。
きっと絵梨奈も、蓮くんを好きな気持ちと、私への気持ち、親友に意地悪してる自分への気持ちとか、色んな気持ちが交差して、悩んでいたんだろうなぁ。
2人で大泣きした。
泣きながら、大の大人が仕事の休憩中にカフェで何してるんだろうねって、2人で笑い合った。
「あとさ、もう一つ報告があってさ、、、悠人君と付き合う事になった!どうなるかはわかんないけど、私の事好きだって言ってくれてるし、いいやつだから付き合ってみる事にした!この前怜と蓮くんを駅に送った帰りにさ、、、」
そう、事の成り行きを全部話してくれた。やっぱり悠人くんは絵梨奈の事が好きだったんだ。
「悠人くんかっこいいし良い人だし面白いし、絵梨奈とあってると思う!」
2人なら続く気がする。そんな気がした。
「悠人くんは絵里奈が蓮くんの事好きだった事は知ってるの?」
そう言うと、
「まさか〜絶対に言えないよ〜!私さ、どれだけ親しい仲でも、言わない方がいいことってあると思うんだよね。相手のために。だから一生言うつもりはない。もう今は蓮くんに気持ちがあるわけじゃないしね!」
そっか、確かにその通りだ。好きな相手の事はどんなことも、その人の全てが知りたいって思っちゃうけど、どれだけ相手の事を好きでも、知らない方がいい事ってある。
私も、蓮くんへの想いは祐介にも誰にも言わないと決めた。
私と絵梨奈は、これは一生2人の秘密だから、2人で墓場まで持って行こうね!そう言って笑い合った。少し元気が出た。
やっぱり絵梨奈は私の親友で大切な人だ。これから絵梨奈に何かあった時は、私が絶対に味方でいて、支えてあげよう。そう心に誓った。