孕むまでオマエを離さない~孤独な御曹司の執着愛~
その言葉とは裏腹に、海星は思いっきり私を責め立てた。

……嘘つき。

「あっ、んあっ、ああっ!」

抗議したいけれど私の口からは悲鳴じみた喘ぎ声しか出てこない。

「花音、気持ちよさそうだな」

愉悦を含んだ海星の声が僅かに私の耳に届く。
気持ちいいなんてもんじゃない、気持ちよすぎてつらい。
……ううん。
彼に甘美な苦痛を与えられ、身体が歓喜に震える。

「はぁっ、あっ、かいっ、せいっ……!」

「ん?
ああ」

求めるように手を伸ばすと、彼は指を絡めて両手を握ってくれた。

「花音。
奥にいっぱい出してやるな」

はっ、はっ、と海星の少し切羽詰まった、熱い吐息が聞こえる。
それは私の体温をさらに上げ、彼のものをきつく締めつけた。

「だから。
……俺の子を、孕め」

淫靡な重低音で海星が耳もとで囁き、白濁を吐き出す。

「あっ、ああーっ!
あっ、あっ、ああぁ……」

彼が達すると同時に私も快楽の階段を駆け抜けた。

「花音」

ずるりと彼が出ていき、それが淋しいと思っているのはなんでだろう。

「今日も可愛かった」

私に軽くキスしながら、汚れた身体を彼が拭いてくれる。
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