孕むまでオマエを離さない~孤独な御曹司の執着愛~
汗を掻いたせいか二日酔いは治っていたし、生理痛も動けるくらいまでには治まっていた。
これなら午後出勤できそうだが……海星さんが滅茶苦茶心配しそうだから、ここは甘えて休んでおこう。

「え?」

リビングへ行ったらなぜか海星さんが帰ってきていた。

「ただいま」

キスしてくるのはいい……いや、よくない。
まさか仕事を休んできたとかないよね?

「どう、したんですか?」

戸惑いつつ聞く。

「ん?
ちょっと時間ができたから抜けてきた。
昼食が必要だろ?」

彼が紺色のエコバッグからお弁当にサンドイッチ、おにぎりにゼリーにヨーグルト……と大量に出し、テーブルの上に並べていく。

「なんなら食べられるのかわからなかったからな。
とりあえず思いつくもの全部買ってきた」

にぱっと人なつっこい笑顔で彼が笑う。

「あと、これも」

さらに出てきたのは私が使っているナプキン、しかも夜用、多い日用、普通の日用と三種類揃っていた。

「えっと……。
どうしたんですか、これ?」

食料はわかるが、さすがにこれは理解ができない。
買ってきてくれたのは助かるけれど、恥ずかしくなかったんだろうか。

< 167 / 248 >

この作品をシェア

pagetop