孕むまでオマエを離さない~孤独な御曹司の執着愛~
「意外とあうな」

海星さんも同意だったみたいで、感心していた。

「帰りに買って帰ろう」

「そうですね」

うちでもぜひ、楽しみたい。

「風呂、入らないか」

ちょいちょいと海星さんが手招きした向こうには、半露天の檜風呂があった。

「そう……」

そこまで言って、止まる。
今のこれは〝一緒に〟ってことなんだろうか。

「えっと……」

「いまさら恥ずかしがらないでいいだろ」

しれっと海星さんは言ってくるが、いつもはダウンライトで薄暗い寝室で抱かれているのだ。
こんな明るい時間だと、なんというか恥ずかしさが倍増というか。

「どうせ眼鏡がないから見えない」

「そう……ですね?」

だったらいい……のか?
いやしかし、この二泊三日は爛れた生活をするためにきたのだ。
これくらい、平気じゃないと困る。

「じゃあ……」

「うん」

若干の疑問は残るが、一応は納得した。

それでも一緒に服を脱ぐのはアレで、先に海星さんに入っていてもらう。

「お待たせしました……」

ノー眼鏡ではよく見えないのでそろそろと浴室へと入る。

「気をつけろよ」

「はい……」

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