孕むまでオマエを離さない~孤独な御曹司の執着愛~
それでも最初は私の反応を確かめながらゆるゆると、けれどまた激しくなっていった。
先程よりも密着しているせいで、海星本部長の熱を、吐息を、すぐ近くに感じる。

「キモチイイ、か?」

「キモチ、イイ……!」

次第に彼の動きが速くなっていく。
それとともに彼の吐息が、なにかを堪えるような切羽詰まったものへと変わっていった。
それを聞いていると身体の奥が、きゅんと切なく締まる。

「もう、……ああっ、む、りっ……!」

身体は快楽の階段を駆け上がりはじめ、もう果てが近いのだとわかった。

「俺、もっ……!」

「あああぁぁぁっ……」

私が天辺を駆け抜けるのと同時に勢いよく彼の子胤が、それを待つ部屋へと吐き出されるのを感じる。

「ほら、気持ちよかっただろ?」

ずるりと私の身体から出ていった海星本部長が、労うようにキスしてくれる。

「はひ……」

いつも終わった後は惨めな気持ちだったのに、今は心地いい疲労が全身を支配している。

「休んでていいからな。
眠かったら寝てもいい」

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