孕むまでオマエを離さない~孤独な御曹司の執着愛~
「すみません、三千万でした。
借りた金は一千万だったんですけどね、利子が付きまして。
三千万になってました」
おかしそうに男は身体をゆすって笑っているが、まったく笑い事ではない。
それでもそのお金には心当たりがあった。
きっと高志が店を開くのに資金が必要だが無職のオレでは借りられないからと頼まれて、保証人になったやつだ。
しっかり書類を確かめず、高志の頼みなら仕方ないとサインした自分が悔やまれる。
「耳を揃えて今すぐ……と言いたいところですが、さすがに無理ですよね。
一週間。
一週間待ちますから、そのあいだにお金を用意してください」
見下すように男が、右の口端をにぃーっとつり上げる。
「……用意できなかったらどうなるんですか」
一週間で三千万なんて大金、準備できるはずがない。
そもそもそんなお金があれば高志に貸していただろうし、こんな事態にはなっていなかった。
「そうですね……。
まあ、身体で払ってもらいましょうかね」
いやらしく男がふたり揃ってニヤニヤと笑う。
「おやっさん。
こんな地味女、買うような男はいやしませんよ」
私を一瞥した若い男は、完全に私をバカにしていた。
それにカッと頬が熱くなったが返す言葉はなにもない。
借りた金は一千万だったんですけどね、利子が付きまして。
三千万になってました」
おかしそうに男は身体をゆすって笑っているが、まったく笑い事ではない。
それでもそのお金には心当たりがあった。
きっと高志が店を開くのに資金が必要だが無職のオレでは借りられないからと頼まれて、保証人になったやつだ。
しっかり書類を確かめず、高志の頼みなら仕方ないとサインした自分が悔やまれる。
「耳を揃えて今すぐ……と言いたいところですが、さすがに無理ですよね。
一週間。
一週間待ちますから、そのあいだにお金を用意してください」
見下すように男が、右の口端をにぃーっとつり上げる。
「……用意できなかったらどうなるんですか」
一週間で三千万なんて大金、準備できるはずがない。
そもそもそんなお金があれば高志に貸していただろうし、こんな事態にはなっていなかった。
「そうですね……。
まあ、身体で払ってもらいましょうかね」
いやらしく男がふたり揃ってニヤニヤと笑う。
「おやっさん。
こんな地味女、買うような男はいやしませんよ」
私を一瞥した若い男は、完全に私をバカにしていた。
それにカッと頬が熱くなったが返す言葉はなにもない。