孕むまでオマエを離さない~孤独な御曹司の執着愛~
憲司を連れていってきっちり話をつけてきたし、ついでに知り合いの警察官にも通報しといたし」
再び箸を取り、海星本部長はご飯に鰻をのせて口に運んだ。
それにしても弁護士の友人はまだわかるが、懇意にしている探偵に知り合いの警察官って、この人の交友関係ってどうなっているんだろう?
「そんなわけで俺は一銭も払わずに済んだ、というわけだ」
「そうですか……」
海星本部長からすれば三千万なんてたいした金額じゃないのかもしれないが、それでも私のために大金を払わせるのは心苦しかった。
それを払わずに済んだのなら、よかった。
……ん?
「……ちょっと待ってください」
「ん?」
声をかけられ、箸を止めて海星本部長は顔を上げた。
「それって私は海星本部長の子供を身籠もる必要はないということでは……?」
それと引き換えに三千万を払ってもらう契約をしたのだ。
しかし払わずに済んだのなら、この契約は反故になるはず。
「なんだ、花音は俺の子を産むのが嫌か」
みるみる彼が不機嫌になっていく。
それを見て自分の失言に気づき、怒鳴られるのかと怯えた。
「えっ、あっ、そんなことは……」
再び箸を取り、海星本部長はご飯に鰻をのせて口に運んだ。
それにしても弁護士の友人はまだわかるが、懇意にしている探偵に知り合いの警察官って、この人の交友関係ってどうなっているんだろう?
「そんなわけで俺は一銭も払わずに済んだ、というわけだ」
「そうですか……」
海星本部長からすれば三千万なんてたいした金額じゃないのかもしれないが、それでも私のために大金を払わせるのは心苦しかった。
それを払わずに済んだのなら、よかった。
……ん?
「……ちょっと待ってください」
「ん?」
声をかけられ、箸を止めて海星本部長は顔を上げた。
「それって私は海星本部長の子供を身籠もる必要はないということでは……?」
それと引き換えに三千万を払ってもらう契約をしたのだ。
しかし払わずに済んだのなら、この契約は反故になるはず。
「なんだ、花音は俺の子を産むのが嫌か」
みるみる彼が不機嫌になっていく。
それを見て自分の失言に気づき、怒鳴られるのかと怯えた。
「えっ、あっ、そんなことは……」