【リレーヒューマンドラマ】佐伯達男のおへんろさん
【石手寺から東へ…】
私は、五十一番札所・石手寺《いしてじ》の境内にいた。
参拝を済ませた後、納径帳《おしゅいんちょう》に朱印《しゅいん》をつけた。
その後、寺の山門の前に出た。
山門の前に立っている私は、ぼんやりとした表情で空をながめていた。
四国へんろの旅に出てから、どれくらいの歳月《とき》が過ぎたのか?
石手寺で参拝を済ませた私は、いよてつ市内線の道後温泉駅前の広場へ行った。
私は、広場にある足湯のコーナーで足湯につかっていた。
私のとなりに県外や海外からの観光客たちがいた。
みなさまも私と一緒に足湯につかっていた。
この時、近くにあるからくり時計が動き出した。
からくり時計にいる観光客たちは、スマホのカメラで動画を撮影していた。
(ポッポー…)
駅の方から坊っちゃん列車の汽笛の音が聞こえた。
駅のプラットホームにいる観光客たちが到着した坊っちゃん列車に次々と乗り込んだ。
足湯に使っている私は、あれこれと考え事をしていた。
足湯を終えた私は、松山市内から出発したあと松山市郊外にある2つの札所(五十二番札所と五十三番札所)へ歩いて向かった。
各札所で参拝をしたあと納径帳《おしゅいんちょう》に朱印《しゅいん》をつけた。
その後、国道196号線を歩いて今治方面に向かった。
(ボーッ、ボーッ…)
おだやかな海を航行している大型船舶《タンカー》が汽笛を鳴らしていた。
青空に白いかもめが群れをなして飛んでいた。
今日は、何曜日だろうか…
今、どこにいるのか…
私は、そう思いながら歩きつづけた。
それから6時間後であった。
私は、五十四番札所・延命寺《えんみょうじ》にたどり着いた。
延命寺《えんみょうじ》で参拝を済ませた私は、納径帳《おしゅいんちょう》に朱印《しゅいん》をつけたあと、五十五番札所・南光坊《なんこうぼう》へ向かって歩いた。
時は、夕方6時50分頃だった。
夕方5時半頃だった。
空がだんだん暗くなってきた。
私は、大谷墓地《れいえん》の中にある公園で野宿することにした。
私は、一晩中ラジオを聴いて過ごした。
ラジオのスピーカーからNHKラジオ第一放送で放送されている『ラジオ深夜便』が流れていた。
放送が終わる翌朝5時までの間、私はあれこれと考え事をしていた。
そして、朝を迎えた。
前日、国道沿いにあるコンビニで買った金ちゃんきつねうどん(カップメン)をあけたあと、持って来たカセットコンロの上に水が入っているポットを置いたあとガスをつけた。
お湯がわいた後、カップメンの中にお湯を注いだ。
それから5分後…
私は、金ちゃんきつねうどんで朝ごはんを摂った。
朝早くからお墓参りに来た住民のみなさまが墓地にやって来た。
お供えのお花を新しくしたり、まわりの草むしりをしたりなど…
お墓をきれいにしていた。
私は、空を見上げながらこうつぶやいた。
私の人生は…
これでよかったのか…
なんで私は…
金融会社《サラキン》に転職したのか?
よくわからない…
参拝を済ませた後、納径帳《おしゅいんちょう》に朱印《しゅいん》をつけた。
その後、寺の山門の前に出た。
山門の前に立っている私は、ぼんやりとした表情で空をながめていた。
四国へんろの旅に出てから、どれくらいの歳月《とき》が過ぎたのか?
石手寺で参拝を済ませた私は、いよてつ市内線の道後温泉駅前の広場へ行った。
私は、広場にある足湯のコーナーで足湯につかっていた。
私のとなりに県外や海外からの観光客たちがいた。
みなさまも私と一緒に足湯につかっていた。
この時、近くにあるからくり時計が動き出した。
からくり時計にいる観光客たちは、スマホのカメラで動画を撮影していた。
(ポッポー…)
駅の方から坊っちゃん列車の汽笛の音が聞こえた。
駅のプラットホームにいる観光客たちが到着した坊っちゃん列車に次々と乗り込んだ。
足湯に使っている私は、あれこれと考え事をしていた。
足湯を終えた私は、松山市内から出発したあと松山市郊外にある2つの札所(五十二番札所と五十三番札所)へ歩いて向かった。
各札所で参拝をしたあと納径帳《おしゅいんちょう》に朱印《しゅいん》をつけた。
その後、国道196号線を歩いて今治方面に向かった。
(ボーッ、ボーッ…)
おだやかな海を航行している大型船舶《タンカー》が汽笛を鳴らしていた。
青空に白いかもめが群れをなして飛んでいた。
今日は、何曜日だろうか…
今、どこにいるのか…
私は、そう思いながら歩きつづけた。
それから6時間後であった。
私は、五十四番札所・延命寺《えんみょうじ》にたどり着いた。
延命寺《えんみょうじ》で参拝を済ませた私は、納径帳《おしゅいんちょう》に朱印《しゅいん》をつけたあと、五十五番札所・南光坊《なんこうぼう》へ向かって歩いた。
時は、夕方6時50分頃だった。
夕方5時半頃だった。
空がだんだん暗くなってきた。
私は、大谷墓地《れいえん》の中にある公園で野宿することにした。
私は、一晩中ラジオを聴いて過ごした。
ラジオのスピーカーからNHKラジオ第一放送で放送されている『ラジオ深夜便』が流れていた。
放送が終わる翌朝5時までの間、私はあれこれと考え事をしていた。
そして、朝を迎えた。
前日、国道沿いにあるコンビニで買った金ちゃんきつねうどん(カップメン)をあけたあと、持って来たカセットコンロの上に水が入っているポットを置いたあとガスをつけた。
お湯がわいた後、カップメンの中にお湯を注いだ。
それから5分後…
私は、金ちゃんきつねうどんで朝ごはんを摂った。
朝早くからお墓参りに来た住民のみなさまが墓地にやって来た。
お供えのお花を新しくしたり、まわりの草むしりをしたりなど…
お墓をきれいにしていた。
私は、空を見上げながらこうつぶやいた。
私の人生は…
これでよかったのか…
なんで私は…
金融会社《サラキン》に転職したのか?
よくわからない…