もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
「加藤さんの頑張りには、わたしも感心していたのに。本当に申し訳ないことをしてしまって」と笹岡さんも頭を下げた。
みんなにすまなそうな顔をされて、わたしは逆に恐縮してしまった。
「い、いえ。そんな、皆さんで謝らないでください。わたしとしては、自分の力では絶対できないことをいろいろと経験させていただけただけでも、ありがたいことだと思っています」
「加藤さん……」
紀田さんはもう一度深々と頭を下げた。
「いえ、本当にもう、お気になさらないでください」
紀田さんはため息をついて、それからわたしに親しみのこもった目を向けた。
「わたし、仕事を超えて、とても楽しみにしていたんですよ。加藤さん、お会いするたびにどんどんお美しくなられていたから。香坂さんがあれほど強く『この人じゃないとだめだ』とおっしゃった理由がわかってきて、イベントでどんなお姿を見せていただけるのかワクワクしていたんですけれど。だから本当に残念で」
思いがけないほめ言葉に、わたしは頬が熱くなってくるのを感じていた。
「そんなふうに言っていただけて、ほんとに光栄です」
みんなにすまなそうな顔をされて、わたしは逆に恐縮してしまった。
「い、いえ。そんな、皆さんで謝らないでください。わたしとしては、自分の力では絶対できないことをいろいろと経験させていただけただけでも、ありがたいことだと思っています」
「加藤さん……」
紀田さんはもう一度深々と頭を下げた。
「いえ、本当にもう、お気になさらないでください」
紀田さんはため息をついて、それからわたしに親しみのこもった目を向けた。
「わたし、仕事を超えて、とても楽しみにしていたんですよ。加藤さん、お会いするたびにどんどんお美しくなられていたから。香坂さんがあれほど強く『この人じゃないとだめだ』とおっしゃった理由がわかってきて、イベントでどんなお姿を見せていただけるのかワクワクしていたんですけれど。だから本当に残念で」
思いがけないほめ言葉に、わたしは頬が熱くなってくるのを感じていた。
「そんなふうに言っていただけて、ほんとに光栄です」