もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
射抜くような視線から逃れるように目を逸らすわたしの様子に、彼の声のトーンがにわかに暗くなった。
「そうか。優ちゃんはやっぱり俺が嫌いなのか」
「えっ?」
もう一度、彼のほうを見ると、切なげに眉を寄せている。
「やっぱりそうなんだな。再会してから、いつまで経っても気を許してくれなかったしね。でもそれなら仕方がない。きっぱり諦めるよ」
寂しげな彼の声が耳に入ってきた瞬間、厳重にかけていた心の扉の留め金がはじけ飛んだ。
そんな、嫌いな訳があるはずない。
「き……嫌いなんかじゃないです。わたしも玲伊さんが好きです。もう、ずっとずっと前から」
必死でそう答えると、玲伊さんはふっと微笑みを浮かべて言った。
「優ちゃん」
玲伊さんはアイスティーのグラスに添えていたわたしの手を、両手ですっぽり包み込んだ。
彼の、しなやかな大きな手で。
「嬉しいよ」
優しくわたしを見つめる目のなかに、驚きは感じられなかった。
「そうか。優ちゃんはやっぱり俺が嫌いなのか」
「えっ?」
もう一度、彼のほうを見ると、切なげに眉を寄せている。
「やっぱりそうなんだな。再会してから、いつまで経っても気を許してくれなかったしね。でもそれなら仕方がない。きっぱり諦めるよ」
寂しげな彼の声が耳に入ってきた瞬間、厳重にかけていた心の扉の留め金がはじけ飛んだ。
そんな、嫌いな訳があるはずない。
「き……嫌いなんかじゃないです。わたしも玲伊さんが好きです。もう、ずっとずっと前から」
必死でそう答えると、玲伊さんはふっと微笑みを浮かべて言った。
「優ちゃん」
玲伊さんはアイスティーのグラスに添えていたわたしの手を、両手ですっぽり包み込んだ。
彼の、しなやかな大きな手で。
「嬉しいよ」
優しくわたしを見つめる目のなかに、驚きは感じられなかった。