もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
そして、例の衣装部屋に保管されていた、清楚な印象のオフ・イエローのワンピースを借りて、着替えた。
「よし、行こうか」
玲伊さんはネイビーの三つ揃えにアイスピンクのネクタイというフォーマルないで立ちで、またもや、くらくらするほど素敵だった。
彼にエスコートされて、個室に入っていくと、うちの家族全員、わたしの変身ぶりに目を丸くした。
「優紀さんとの交際を認めていただきたい」と頭を下げる玲伊さんに全員が恐縮した。
まず口を開いたのは母だった。
「でも、香坂さん、本当にうちの優紀でいいんですか。香坂ホールディングスのご令息ですのに」と確かめるように聞いた。
玲伊さんは笑みを絶やさず「私は心から彼女を愛しています。どうしても、そばにいて欲しい」ときっぱり答えてくれた。
実の親子なのに、祖母とは正反対の性格で、慎重で懐疑的な物の味方をする母も、玲伊さんの、あまりにもストレートな肯定の言葉に、それ以上、何も言えなかった。
「ほら、優紀。あたしが言ったとおりだったろう」と祖母のほうは得意満面だ。
「よし、行こうか」
玲伊さんはネイビーの三つ揃えにアイスピンクのネクタイというフォーマルないで立ちで、またもや、くらくらするほど素敵だった。
彼にエスコートされて、個室に入っていくと、うちの家族全員、わたしの変身ぶりに目を丸くした。
「優紀さんとの交際を認めていただきたい」と頭を下げる玲伊さんに全員が恐縮した。
まず口を開いたのは母だった。
「でも、香坂さん、本当にうちの優紀でいいんですか。香坂ホールディングスのご令息ですのに」と確かめるように聞いた。
玲伊さんは笑みを絶やさず「私は心から彼女を愛しています。どうしても、そばにいて欲しい」ときっぱり答えてくれた。
実の親子なのに、祖母とは正反対の性格で、慎重で懐疑的な物の味方をする母も、玲伊さんの、あまりにもストレートな肯定の言葉に、それ以上、何も言えなかった。
「ほら、優紀。あたしが言ったとおりだったろう」と祖母のほうは得意満面だ。