もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
「もしかして犬猿の仲だった、とか?」
「ううん。わたしが彼女に一方的に嫌われていたというか……」
律さんはもっと詳しい話を聞きたそうだったけれど、わたしはそれ以上のことは言わなかった。
でも……
まさか、また、彼女との接点ができるなんて。
玲伊さんのおかげで、やっとあのころのことを忘れることができそうだと思っていたのに。
まだ、ぜんぜん立ち直れていないんだ、と気づいて、そのことにも愕然とした。
***
その翌日の夜、食事の最中に玲伊さんがかけた言葉は、わたしを驚かせた。
「もしかして、今のシンデレラ・プロジェクトのモデル、優紀が会社をやめた原因?」
「えっ? なんで、そんなこと」
彼は真っすぐわたしの目を見つめてきた。
なぜかいたたまれなくなって、わたしは目を逸らした。
彼は小さくため息をついて、そして言った。
「岩崎に聞いた。名前を聞いたとたん、優紀の様子がおかしくなったって」
玲伊さんは視線を逸らさない。
その強い眼差しに負けて、わたしはこくっと頷いた。
「ううん。わたしが彼女に一方的に嫌われていたというか……」
律さんはもっと詳しい話を聞きたそうだったけれど、わたしはそれ以上のことは言わなかった。
でも……
まさか、また、彼女との接点ができるなんて。
玲伊さんのおかげで、やっとあのころのことを忘れることができそうだと思っていたのに。
まだ、ぜんぜん立ち直れていないんだ、と気づいて、そのことにも愕然とした。
***
その翌日の夜、食事の最中に玲伊さんがかけた言葉は、わたしを驚かせた。
「もしかして、今のシンデレラ・プロジェクトのモデル、優紀が会社をやめた原因?」
「えっ? なんで、そんなこと」
彼は真っすぐわたしの目を見つめてきた。
なぜかいたたまれなくなって、わたしは目を逸らした。
彼は小さくため息をついて、そして言った。
「岩崎に聞いた。名前を聞いたとたん、優紀の様子がおかしくなったって」
玲伊さんは視線を逸らさない。
その強い眼差しに負けて、わたしはこくっと頷いた。