もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
 彼に身を預けてされる頭皮マッサージは、至福を超えて、そのまま昇天してしまいそうになるほどの心地がする。

「優紀……」
 言葉をかけられ、上を向くと、彼の唇が降りてきた。
「施術のお礼、してくれる?」
「うん……」

 玲伊さんはわたしを自分の膝の上にのせて、目を閉じる。
 わたしは彼の首に腕を回して、自分から口づけた。

「俺がいつもしてるように、してみて」
 唇を合わせたまま、玲伊さんは言葉をこぼす。

 ちょっとためらいながらも、わたしは彼の開いた唇にそっと舌を差し入れる。

 でもそれ以上はとてもできなくて、入り口で舌を遊ばせていたら、逆に彼の舌にからめとられてしまった。

「れぃ……あァ……」
 ぞくっとした刺激が背筋を走り抜け、わたしは彼にしがみつく。

 ひとしきり口腔を弄ったあと、彼の唇はわたしの首筋から耳を彷徨し始める。

 そして、さっきまでわたしの頭を優しくマッサージしていた指先は、変わらぬ執拗なほどの丁寧さで、胸の尖端や脚の狭間を同時に弄りだした。

「や、やぁ……あ、あん、い……や」
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