もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
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翌日の午後、エステを受けた。
あれだけ激しく抱かれたのだから、キスマークを散らされていたらどうしようかと思っていたけれど。
でもさすがにそんなことはなく、玲伊さんお墨付きのエステティシャン、原さんの手技に身をゆだねて、心の底からリラックスすることができた。
「わたし、何人もの方の施術をしておりますけれど、加藤さん、本当に肌がお綺麗。シミもとても少ないですね」
「そう言っていただけると嬉しいです」
たぶん、学生時代、運動部とは無縁で、その後もほとんど日に当たらない生活をしているから、それが功を奏しているのかもしれない。
その夜は別棟のフレンチレストランで夕食を取った。料理もワインも格別で、美食を心ゆくまで堪能することができた。
食事のあと、玲伊さんが言った。
「部屋に戻る前に、少し庭を歩こうか」
「うん」
ホテルの庭の照明は、ところどころに置かれている篝火だけでとても暗かった。
でもそのおかげで、文字通り、星が降ってきそうな夜空を眺めることができる。