もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
「玲伊さん、ありがとう」
「本当に綺麗だよ。今、たまらなくキスしたいんだけど、我慢しないと口紅がとれちゃうね」
玲伊さんはそっとわたしの頭を引き寄せると髪にひとつ口づけを落とした。
「じゃあ、時間になったら、また岩崎を迎えに来させるから、もう少しここで待ってて」
「はい」
一人になって、改めて思う。
これから、要人や有名人が居並ぶ会場に行くのだ。
そして、桜庭さんやかつての会社の人たちも。
彼らを前に、わたしは堂々と振る舞えるのだろうか。
また弱気が顔を出してしまって、みっともない姿を見せてしまうのではないか。
抑え込もうとしても、不安はすぐに浮上してくる。
でも、あのころのわたしには、玲伊さんがいなかった。
彼がそばにいてくれるだけで、どれほど心の支えになるか。
「本当に綺麗だよ。今、たまらなくキスしたいんだけど、我慢しないと口紅がとれちゃうね」
玲伊さんはそっとわたしの頭を引き寄せると髪にひとつ口づけを落とした。
「じゃあ、時間になったら、また岩崎を迎えに来させるから、もう少しここで待ってて」
「はい」
一人になって、改めて思う。
これから、要人や有名人が居並ぶ会場に行くのだ。
そして、桜庭さんやかつての会社の人たちも。
彼らを前に、わたしは堂々と振る舞えるのだろうか。
また弱気が顔を出してしまって、みっともない姿を見せてしまうのではないか。
抑え込もうとしても、不安はすぐに浮上してくる。
でも、あのころのわたしには、玲伊さんがいなかった。
彼がそばにいてくれるだけで、どれほど心の支えになるか。