魅了持ちの姉にすべてを奪われた心読み令嬢は、この度王太子の補佐官に選ばれました!
「さて、せっかく街に来たんだし買い物もしていこうか。広場のそばにいい店がたくさんあるんだ」
「はい! ぜひ、お願いします」
しばらく歩くと、王都の中央部――バルグート広場が見えてきた。広場は多くの人でごった返しており、オティリエは驚きに目をみはる。
「……すごい人出ですね」
王都の人口は知っているものの、普段扱っている数字とは桁が違うため、実際のイメージがわかなかった。ここにいるのはそのうちの一部だということも理解しているものの、どうしたって圧倒されてしまう。
【あっ、あの店可愛い】
【邪魔。人多すぎでしょ。こんなところで止まるなっての】
【たしか、あっちに美味しいドーナツ屋があったような……】
(やっぱり、これだけ人がいると、心の声も相当な大きさになるわね)
ダイレクトに頭に響いてくる声たちをオティリエは意識的に遠ざける。全部に耳を傾けていたら、途中で疲弊してしまいそうだ。
「大丈夫、オティリエ? はぐれないように気をつけて。ちゃんと僕に掴まっているんだよ?」
「あ、はい。ありがとうございます」
オティリエはヴァーリックの腕に手をのせ、彼と寄り添うようにして歩いた。
広場には露店が出ており、歩くたびにオティリエの目を楽しませてくれる。
(あっ、あのスカーフ可愛い。あのハンカチも。あれは……ブックカバーかしら)
ときに立ち止まって商品を見ながら、オティリエの気分は高揚していった。貴族の令嬢が購入するような高価な品ではなかったが、見ているだけで癒やされるし、幸せな気分になってくる。
「はい! ぜひ、お願いします」
しばらく歩くと、王都の中央部――バルグート広場が見えてきた。広場は多くの人でごった返しており、オティリエは驚きに目をみはる。
「……すごい人出ですね」
王都の人口は知っているものの、普段扱っている数字とは桁が違うため、実際のイメージがわかなかった。ここにいるのはそのうちの一部だということも理解しているものの、どうしたって圧倒されてしまう。
【あっ、あの店可愛い】
【邪魔。人多すぎでしょ。こんなところで止まるなっての】
【たしか、あっちに美味しいドーナツ屋があったような……】
(やっぱり、これだけ人がいると、心の声も相当な大きさになるわね)
ダイレクトに頭に響いてくる声たちをオティリエは意識的に遠ざける。全部に耳を傾けていたら、途中で疲弊してしまいそうだ。
「大丈夫、オティリエ? はぐれないように気をつけて。ちゃんと僕に掴まっているんだよ?」
「あ、はい。ありがとうございます」
オティリエはヴァーリックの腕に手をのせ、彼と寄り添うようにして歩いた。
広場には露店が出ており、歩くたびにオティリエの目を楽しませてくれる。
(あっ、あのスカーフ可愛い。あのハンカチも。あれは……ブックカバーかしら)
ときに立ち止まって商品を見ながら、オティリエの気分は高揚していった。貴族の令嬢が購入するような高価な品ではなかったが、見ているだけで癒やされるし、幸せな気分になってくる。