魅了持ちの姉にすべてを奪われた心読み令嬢は、この度王太子の補佐官に選ばれました!
「私はね、もっと早くにあなたと色々な話をしたかったし、仲良くなりたいと思っていたのよ? それなのにヴァーリックったら……オティリエのことを独占して、ちっとも私のところに寄越してくれないんだもの。親不孝な息子だと思わない?」
「え? えっと……そうだったんですね」
なんとこたえるのが正解なのだろう? ヴァーリックをけなすわけにはいかないし、かといって王妃の言葉を否定することもできない。曖昧に相槌を打ちながら、オティリエは必死に頭を働かせる。そんなオティリエを見つめつつ、王妃はふっと目元を和らげた。
「だけど、その分だけ色々とヴァーリックからオティリエの話を聞いているわ。普段の誠実な働きぶりも、神殿の件での活躍も。本当によく頑張ってくれているわね」
「……!」
(ヴァーリック様、妃殿下に私の話をしてくれているんだ)
なんだかとても照れくさい。けれど、自分の働きぶり、仕事の成果を認めてもらえたことは素直に嬉しい。
「ありがとうございます。妃殿下にそう言っていただけて光栄です」
オティリエは返事をしながら深々と頭を下げた。
「え? えっと……そうだったんですね」
なんとこたえるのが正解なのだろう? ヴァーリックをけなすわけにはいかないし、かといって王妃の言葉を否定することもできない。曖昧に相槌を打ちながら、オティリエは必死に頭を働かせる。そんなオティリエを見つめつつ、王妃はふっと目元を和らげた。
「だけど、その分だけ色々とヴァーリックからオティリエの話を聞いているわ。普段の誠実な働きぶりも、神殿の件での活躍も。本当によく頑張ってくれているわね」
「……!」
(ヴァーリック様、妃殿下に私の話をしてくれているんだ)
なんだかとても照れくさい。けれど、自分の働きぶり、仕事の成果を認めてもらえたことは素直に嬉しい。
「ありがとうございます。妃殿下にそう言っていただけて光栄です」
オティリエは返事をしながら深々と頭を下げた。