魅了持ちの姉にすべてを奪われた心読み令嬢は、この度王太子の補佐官に選ばれました!
「……そうね。こんなところで待っていても順番はちっとも来そうにないし」
「ありがとうございます。声をかけていただけて嬉しいです……! 一人でいるのは居たたまれないし心細くて」
「わたくしもあまり王都に来ないから、友達が欲しかったんです」
令嬢たちの反応に、オティリエは瞳を輝かせる。
(勇気を出してよかった……!)
ありがとうございます、と返事をしてからオティリエは満面の笑みを浮かべた。
それから数人で連れ立って一つのテーブルを囲み、お茶やデザートを堪能する。
「美味しい」
「本当! さすが王城のパティシエは腕が違いますのね」
「こちらのお茶も。なんだか不思議な味がするわ」
王妃と一緒にこだわって選んだものだから、こうして喜んでもらえてとても嬉しい。
その後も彼女たちの領地の話やその特産物、最近出席した夜会でのできごとや流行りのドレスについてなど話題は尽きない。あれこれ話を聞きながら、オティリエは何度も笑い声を上げた。
(楽しい。女性同士のおしゃべりってこんなに楽しいものなのね)
普段男性に囲まれて仕事をしているため、なんだかとても新鮮だ。王妃とのやりとりよりもずっと気が楽だし、なんだか癒やされる心地がする。
「あの、よかったらわたくしもお話に混ぜていただけませんか? 皆様とても楽しそうにしていらっしゃるのが羨ましくて……」
そうこうしているうちに、一人、二人と令嬢の数が増えていく。気づけば話しはじめたときよりもずっと、大きな輪ができあがっていた。
「ありがとうございます。声をかけていただけて嬉しいです……! 一人でいるのは居たたまれないし心細くて」
「わたくしもあまり王都に来ないから、友達が欲しかったんです」
令嬢たちの反応に、オティリエは瞳を輝かせる。
(勇気を出してよかった……!)
ありがとうございます、と返事をしてからオティリエは満面の笑みを浮かべた。
それから数人で連れ立って一つのテーブルを囲み、お茶やデザートを堪能する。
「美味しい」
「本当! さすが王城のパティシエは腕が違いますのね」
「こちらのお茶も。なんだか不思議な味がするわ」
王妃と一緒にこだわって選んだものだから、こうして喜んでもらえてとても嬉しい。
その後も彼女たちの領地の話やその特産物、最近出席した夜会でのできごとや流行りのドレスについてなど話題は尽きない。あれこれ話を聞きながら、オティリエは何度も笑い声を上げた。
(楽しい。女性同士のおしゃべりってこんなに楽しいものなのね)
普段男性に囲まれて仕事をしているため、なんだかとても新鮮だ。王妃とのやりとりよりもずっと気が楽だし、なんだか癒やされる心地がする。
「あの、よかったらわたくしもお話に混ぜていただけませんか? 皆様とても楽しそうにしていらっしゃるのが羨ましくて……」
そうこうしているうちに、一人、二人と令嬢の数が増えていく。気づけば話しはじめたときよりもずっと、大きな輪ができあがっていた。