私の告白リベンジ!
「…蘭ちゃん、ひどいよ。友達だと思ってたのに…!」

「ら、蘭ちゃんがそんな冷たいこと言う人だなんて思わなかったよ。もういい。ミア行こう」

フルフルと肩を震わせるミアちゃんと、未だに戸惑った様子の南ちゃん。

2人は続けざまに、それだけ言い残すとくるりと踵を返し、私を1人置いて、足早に体育倉庫から立ち去って行った。



「…ハァ」

2人の姿が見えなくなった頃、私は肩の荷が下りたかのように大きなため息をつく。

もう…。何でこんなことになっちゃったんだろう。

さっきのミアちゃん達の言動から推測するに、"葉月ちゃんは柊斗が好きだ"という答えが導きだされるわけで…。

タイムリープ前の記憶とは、あまりにかけ離れていて私は頭を悩ませていた。

でも…。

さっきの『協力』の話については、葉月ちゃん本人の口から、きちんと聞いたほうがいいかもしれない。

本当に葉月ちゃんが、ミアちゃん達を通して頼んだのか。

それとも、彼女たちが私をけん制するためにした行動なのか…。

それに、葉月ちゃんが柊斗を本当に好きだとしたら、"ライバル"になるんだもん。

今までうやむやにしてきたけれど、先ほどのミアちゃん達とのやり取りで私はようやく決心がついた。

よし…!早速、葉月ちゃんにメッセージを…。

体操着ズボンのポケットから、スマホを取り出す。

そして、おもむろにチャットを開き、葉月ちゃんに個人メッセージを送ろうとしていた時―。
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